香典返しをお礼として用意するという慣習も、都会と地方では異なりますし、地方の場合は地方地方の習慣や風習があるので、とても難しい対応となります。でも、葬儀や葬式は、そこまで難しく考える必要はなく、郷に入ったら郷に従えの格言通りに、その土地土地のやり方を見習い、長老や年配の世話人のご指導に従って行えば特段の問題はありません。香典返しのお礼も同様で、地方であれば、香典の額の多寡にかかわらず、お返しは一律というところも少なくありません。それを都会では半返しだからと押し通す必要はないのです。逆に言えば、都会の場合は、ご縁がそれほど深くない場合、義理のような感じでささやかな香典をグループで用意することがありますが、こうした場合は、せっかくのご芳志でありながら、喪主や施主に余計なご負担をおかけすることになることを承知しておく必要があるのです。香典を出す方もお返しを用意する方も、習慣や風習、しきたりを理解しておく必要があるということです。