誰しもお仏壇の遺影写真は、亡くなった方の素敵なお顔を選んで使いたいと思うのは当たり前のことでしょう。そうなると、くっきりした映りの写真を用意し、そのための準備もしっかりとしておきたいと考えるのも、これまた人情でしょう。でも、なかなか思うようにいかないのが、これまた世の常です。万が一のために、写真屋さんで撮影してもらっておこうと言っても、渋るのは当人ですし、仮に納得して写真屋さんに出向いても、かしこまった写真にしかならないことが多いので、いざというときは使うのにためらいが出てしまうというような具合で、皆さん苦労します。一番のおすすめは、スナップ写真をたくさん取っておくことです。もちろん、デジカメや携帯で撮影した顔写真は、鮮明さでは写真屋さんに比べて劣るでしょう。でも、写真の鮮明さよりも、亡くなった方のお人柄が偲べる、できれば微笑んだ写真の方が遺影写真には向いているのです。年配者であればお孫さんと一緒のときや、若い方であれば親しい人と一緒のものの方が相応しいと思っていただけば、特に準備をするよりも、楽しい写真を沢山撮ってあげることがいいということになります。