お焼香の回数は、昔からの教えでは3回と決まっていました。それは、仏法僧を敬うということから来ているからです。仏とは仏様であり、いわばお釈迦様、法とはお釈迦様の教えとしての法典、そして僧とはこれらに関して精進している僧侶を示しています。仏を敬い、法を敬い、僧を敬いながらお焼香をするということなのです。しかし、葬儀屋さんからも「最近は1回でいいのです」と言われることがありますし、お経をあげながら法事を進行させるお坊さんが、そのようにおっしゃるときもあります。「心を込めてお焼香をすれば1回でいい」というわけです。(何だか、参列者が多いときに時間がオーバーしてしまうからとか、お焼香をたくさん使うことになるからというような俗っぽい勘繰りをしたくなりますが、お坊さんなどがそのようにおっしゃる場合、1回で済ませてよいでしょう。)ちなみに、宗派によっては、お焼香の煙を自分の身体に引き寄せて、身体を清めるという動作をすることもあります。