改めて葬儀に期限というのはあるのかと問われると、困惑する人が多いのではないでしょうか。実は、法律的には火葬の期限は決められていませんし、条例などでも決めているものはないと思っていいでしょう。しかし、いくら保冷処置をしても、ご遺体を保存するには限度があり、場合によると放置していたということから、死体遺棄罪に問われることもあるでしょう。お経をあげていただいたり、お通夜・告別式などの葬儀や葬式についての期限があるかどうかということでしたら、全くないと考えてもよいのです。しかし、その他のことに関しては様々な制約があるので、注意が必要です。たとえば、亡くなったことについての届け出は市区町村に提出しますが、こちらは7日以内と決まっています。埋葬料の請求や各種届け出も、それぞれの所管毎におよその期限が設けられています。事がことだけに、厳格に締め切りではねられることは少ないですが、社会保険や年金の届け出などは期限が決まっているので注意です。納骨についても気になるところでしょうが、これは制限はありません。もちろん人によってはご自宅にお骨をそのまま祭壇で保管していらっしゃる方もいます。